PVを超えた映像・・・コンパートメント

1983年は当時のユーミンファンにとって、至福の年でした。

何しろ「REINCARNATION」と「VOYAGER」が同じ年に発売されたのです。
前年が「パールピアス」だけだったので、なおさらです。

※以下のアルバムジャケットは楽天のページにリンクしています。




この2枚のアルバムは、双子のアルバムのようで時間と空間がテーマでした。
確かに輪廻転生というとスピリチュアルが過ぎると思いますが、両者とも非常にクオリティーの高いアルバムでした。


心から望むなら、それが真実
月日は去るのでなく、とこしえにやって来る


そして、この次のアルバムからは年に1枚のペースとなります。


前の2枚があまりにも良かったために、1984年11月発売の「ノーサイド」は拍子抜けのところがありました。

何しろタイトル曲から麗美に提供した曲です。
この年の初めにリリースされた曲なので、ユーミンバージョンは同時リリースではなくセルフカバーですよね。


シングルになったのは「ダウンタウンボーイ」でした。
ビリージョエルの「アップタウンガール」(1983年)へのアンサーソングというのはわかります。


しかし「ダウンタウンボーイ」といえば1981年10月に佐野元春がシングルでリリースしています。
もちろん、佐野さんのオリジナルで、「アップタウンガール」とは無関係。




アルバムはイマイチだったのですが、それはほかのことに力を注いでいたからなのでしょうか?
そのほかのこととは?

それが1984年9月に発売された「コンパートメント〜TRAIN OF THOUGHT」です。
ヒプノシスのメンバー、ストーム・ソーガソンが監督をした映像作品です。「ノーサイド」で登場したユーミンロゴも彼が手がけています。「ノーサイド」はジャケットだけはやたらとインパクトがありました。



「コンパートメント」収録曲は以下のとおり。
街角のペシミスト
経る時
ハートブレイク
時のないホテル
DANG DANG
ツバメのように
DESTINY
不思議な体験




副題のTRAIN OF THOUGHT は、思考回路、思考の過程、一連の考えなどという意味です。
ちなみにこのタイトルはアメリカのロックバンド:ドリームシアターの7枚目のアルバムタイトルでもあります。(2003年発売)


映像は今見てもインパクトがあるものばかりですが、特に「時のないホテル」は秀逸です。


ユーミンが、ヴィジュアル面でも時代を引っ張っていった作品