伝説の始まり・・・昨晩お会いしましょう

1981年6月にリリースされたシングル「守ってあげたい」が大ヒットしました。
チャートの2位まで上がりました。
ザ・ベストテンにも出演しました。
この曲は、薬師丸ひろ子主演の映画「ねらわれた学園」の主題歌でした。




そして、その年の11月にアルバム「昨晩お会いしましょう」という不思議なタイトルのアルバムがリリースされました。
ジャケットも不思議でした。
これは、ヒプノシスによるジャケットですね。
ノーサイドのジャケットを飾る、ユーミンのロゴもヒプノシスのデザインです。
ヒプノシスはピンクフロイドやレッドツェッペリンのアルバムでも有名ですね。

※以下のアルバムジャケットは楽天のページにリンクしています。




大ヒット曲「守ってあげたい」を含むアルバムは、ついにチャートの1位になりました。
「14番目の月」以来です。

そして、ここから伝説が生まれます。
「昨晩お会いしましょう」から「カウガールドリーミン」まで、17枚連続、17年連続1位を記録します。
まさに時代がユーミンに追いついた瞬間です。


その記念すべきアルバムは、内容もよかった。
前作が低調で、そのためにミニアルバムを挟んだということもあって、今回は準備も十分。
ヒット曲もある。
話題もある。

特にA面は完璧です。
タワーサイドメモリー」「街角のペシミスト」「ビュッフェにて」「夕闇をひとり」「守ってあげたい

「夕闇をひとり」は宮崎美子への提供曲ですが、ほぼ同時期のセルフカバーなので、同時リリースと言っていいでしょう。
今やクイズの女王と呼ばれる宮崎美子さんはこのころデビューしたてで、大人気でした。

カンナ8号線」に始まるB面もいい曲がそろっていました。


次の「パールピアス」(1982年6月発売)
タイトル曲「真珠のピアス」の譜面を書き上げた時にあまりの完成度に、
ユーミン本人が、涙を流して万歳をしたという逸話を聞いたことがあります。
確かにアルバムの中では、この曲だけ、完成度が突出しています。



全体を通して聴くと、夏に聴くにはいいアルバムです。

言葉とはうらはらな、あなたの表情が見たい

「うらはら」という、ポップソングにはそぐわない言葉を選び出したユーミンは自画自賛していましたが、これ以降、「うらはら」を歌詞に入れる人が増えたそうです。
代表的なうらはらソングは「1/2の神話」(中森明菜:1983年2月)でしょうか。


この曲がリリースされた1983年はユーミンがさらに大きな進化をしました。